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オステオパシーと健康

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私たち人間が病気をせず、健やかに過ごすために大切なこと

家族、他人、学校、仕事、社会などの目の前にあるものから、ふと気付くと忘れがちになっている雲の表情、空の青さ、夜の星空、このような季節の移り変わりを動かしている自然の恩恵など、人間に関わる全てのものとの調和は、人間が病気をせずに健やか・穏やかに過ごす為にとても大切なことです。

この調和が乱れたときに人は病気になります。

ではいかにしてこの調和を保つべきなのでしょうか?それは自然の法則あるいは社会的規範に沿って生活することです。

社会的規範に沿って生活するというのは、少なからず私たちが守らざるを得ないように制約を受けています。

しかし、自然の法則に沿って生活するというのはどうしても社会的な拘束により無視しがちで、多くの場合、この自然の法則から逸脱した生活が私たち人間の健康を害しています。

オステオパシーでは、人間が健康に生活するためには精神や魂を含めた身体の全ての部分が外界との調和の取れた統合によってなされると考えます。

 

食事

日本は戦後の経済復興により、戦前と比較してその食事内容は目覚しい変化を遂げました。

確かにその事によって栄養失調による結核などの感染症は減少しました。

しかし、逆にそれまでには少なかった大腸がん、痛風や糖尿病などの成人病が増える要因になったとも言われています。

肉食、精製された砂糖、加工食品の発達、添加物などがそれらの病気を作り出したと言っても間違いではないでしょう。

最近では現代科学の進歩により、色々な土地の物が一年中食べられるようになりました。

これは本来あるべき食物の旬が無くなってしまったとも言えます。

好きだから、美味しいからといって、自然の法則を無視した食生活をおくるのは私たちの健康に少なからず影響を及ぼします。

オステオパシーでは内臓マニピュレーション、頭蓋オステオパシーなどのテクニックで、消化器系や自律神経に対して調和を図り、不規則な食生活による不調を改善させる一助になれると考えます。



運動

近年私たちの運動不足はいろいろなメディアで取り沙汰されています。

交通や電化製品の発達により私たちの日常生活における運動量は大変少なくなっています。

当然それを改善するために運動をしたほうが良いのですが、問題はそのやり方と量にあります。

例えば腰痛に腹筋運動が良いと聞けば、やたらにエクササイズをして次の日にぎっくり腰になった、散歩やジョギングが良いと言われて毎日1時間以上も続けて膝や腰が痛くなったなどという話をよく聞きます。

運動自体に害あるのではなく、自分の筋力、能力、体調を考えずにがむしゃらに行った結果です。
運動には休息も重要であり、言い換えればこれもまた自然の法則と自らの身体との調和が上手く取れていないということになります。

オステオパシーでは筋骨格系に対して直接法、間接法、ストレイン&カウンターストレイン、筋肉エネルギーなど様々なテクニックで、みなさんのスポーツライフにおける障害の改善と予防に大きなサポートができると考えております。

 


睡眠

サーカディアンリズム、体内時計など色々な言い方をしますが、人間には自然のリズムと調和するための機能が備わっています。

その主役となる自律神経とホルモンは、起床、就寝、食事、排泄など一日の節目となる事が毎日一定していないことでバランスを崩してしまいます。

特に一日の3分の1から4分の1を占める睡眠は体内時計のリズムに重要な役割を果たしています。また、睡眠は成長期においては発育、成人では脳の休息と身体の修復の時間でもあり、どんなに素晴らしい治療や健康法を行っても、適度な睡眠が取れなければそれは徒労に終わってしまいます。

しかし中には不調により眠りたくても眠れず悩んでいる方々もたくさんいらっしゃいます。

オステオパシーでは頭蓋オステオパシー、ゼロバランスなどのテクニックで、神経系やホルモンに適度な刺激を与え、生活リズムの改善や不眠などに対応します。



心と身体

心身医学や心療内科など、現代医学においても心と身体の密接な関係が注目されるようになりました。

人の感情は自律神経、ホルモン、免疫を介して身体に大きな影響を与え、それが症状として身体の表面に現れてきます。

その原因のひとつとして挙げられるのが自分以外の人間との関係です。

人は一人では生きていけません。 家族という小さい社会から、人類というとても大きな社会まで、人はそのなかで共存と摩擦を繰り返して適応しようとし、その適応が上手にできなくなった時にも病気や不調を引き起こします。

ちょっとした事で怒ったり、悲しんだりすることは身体のあらゆる部分に影響し、反対に身体のあらゆる部分の不調が感情に表現されたりします。

例えば肝臓に問題があると怒りっぽくなり、逆に激しい怒りは肝臓に負担を掛けます。 どちらも人間にとって良好な状態にしておかなくてはなりません。

オステオパシーでは頭蓋オステオパシー、内臓マニピュレーションなどで対応します。ゼロバランスも心身の解放と統合に深く寄与することでしょう。



骨格構造

人間が二足歩行するために脊柱は前後に自然彎曲しており、この彎曲が崩れると頭蓋硬膜の緊張、内臓への圧迫、脊柱自体の変形などが起こります。

このような状態を起こす原因は日常生活における身体の使い方にあり、立つ、座る、歩く、寝るの4つの基本行動の中で最も脊柱の彎曲を崩す機会が多いのは座っている時の姿勢です。

あぐら、横座り、脚を組むなどの姿勢は骨盤の角度が変わり腰部前彎の減少を招き、最近よく耳にするインナーマッスルの伸縮制限を引き起こします。

また、長時間同じ姿勢を維持しなくてはならない作業や同じ動作を繰り返す作業なども脊柱に悪影響を及ぼします。

オステオパシーでは全てのテクニックがこの脊柱の彎曲の改善に効果的です。



環境

環境が身体に影響を与えるということは昔から言われています。

温度、湿度、紫外線、極端な寒暖の差など、これらによって確かに身体の不調を訴える方が多いですが、実際はこのような環境が病気を引き起こすというよりも、身体に問題があることで、あるいは自然の営みに反する行為の結果として自然や環境の影響が体調不良、ひいては病気を引き起こしてしまうのです。

そのいい例として花粉症などのアレルギー疾患が挙げられるでしょう。

現代において科学の発展により私たちの生活は快適になりましたが、昔では自然界には存在していなかった物質や状態が問題になっているのも事実です。

放射線汚染、酸性雨、温暖化現象、オゾン層の破壊など全て人間が作り出した結果で、これらに対してはどんなに健康に気をつけても防ぎようがありません。

我々はオステオパスとして皆様の健康に寄与するだけではなく、人間として自然界の秩序を守る努力をしていきたいと考えております。


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